「森の妖精さん」
ヤバイよ、ヤバイよ。
見えるよ、見えるよ。
アタイにも見えるよ。
よーく見えるよ。
ハッキリ見えるよ。消えないよ。
帰りたくないね。帰るのやめよう。
静かな森の奥の奥、ビックリするほど冷たくてウットリするほど透明な雪どけ水と、ものすごーく澄みきった空気が出会うところに森の妖精さんは生まれます。
川面にうかんだ気泡がパチンッとはじけた瞬間に七色の光と一緒に生まれるのです。
その時の光のつぶがコンペイトウみたいでとってもキレイなので、
ニャンコスはこの小川を「コンペイトウの小川」と名付け、雪どけの季節になると妖精さんを見にやって来るのです。
ピカピカ、サワサワ、ハタハタ、光とせせらぎと羽のゆらぎが重なったりクリアになったりしながら、
ニャンコスを包みました。 |